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Keiichi HayashiK1884 Research Technology Space Industry

Space Access · Supply

宇宙へ到達する手前のサプライチェーン——製造・半導体・ソフトウェアの9社を「なぜ顧客が選ぶか」の観点で分析する。

Space Access レイヤーの最上流、Supply(供給) カテゴリ。ロケットや衛星そのものではなく、それらを「作るための道具」を売る企業群だ。Seraphim Ecosystem Map 2026 では Advanced Manufacturing / Chips & Compute / Software の3サブカテゴリに整理される。

9社の比較

事業の強さは各社レポートの総合評価スコア(10点満点)。金額は各社の累計調達額で、基準時点はレポート本文参照。

企業サブカテゴリ何を売るか設立 / 本社累計調達強さ
HadrianAdvanced MfgAI自動化工場による精密部品の受託製造2020 / 米CA約6.1億ドル8
Machina LabsAdvanced Mfg金型不要のAIロボット板金成形2019 / 米CA約1.71億ドル7
Velo3DAdvanced Mfgサポートレス金属3Dプリンタ2014 / 米CA約4.5億ドル超5
NanoXploreChips & Compute欧州製の耐放射線SoC FPGA2010 / 仏2,000万ユーロ7
Q.ANTChips & ComputeフォトニックAIプロセッサ2018 / 独約8,000万ドル6
RescaleChips & ComputeマルチクラウドHPCプラットフォーム2011 / 米CA2.6億ドル超7
Epsilon3Software宇宙運用の手順実行SaaS2021 / 米CA約1,890万ドル7
PhysicsXSoftware工学シミュレーションの物理AI2019 / 英約4.9億ドル8
QuilterSoftwarePCB設計自動化AI2019 / 米CA約4,000万ドル7

読み解き

  • 調達規模の二極化: Hadrian(6.1億ドル)と PhysicsX(4.9億ドル)が突出する一方、Epsilon3 や Quilter は2,000万〜4,000万ドル規模。前者は「工場・計算基盤」という資本集約型、後者は「SaaS」という資本効率型で、そもそも必要な燃料の量が違う。
  • 宇宙依存度: 最も宇宙に近いのは Epsilon3(打上げ運用手順)。最も遠いのは PhysicsX・Rescale・Machina Labs で、宇宙は数ある産業の一つ。Q.ANT は量子ジャイロ事業のスピンオフ分離で、宇宙との接点がさらに間接化した。
  • 堀の型: Hadrian は政策資金+設備、Epsilon3 は FedRAMP 認証+実行履歴のロックイン、NanoXplore は「欧州唯一」という技術主権ポジション、PhysicsX は学習データの蓄積。堀の source がそれぞれ異なる点が、このカテゴリを面白くしている。

個社レポート